2021年9月2日

世界最大級のトラベル・マネジメント・カンパニーであるFCMはこの度、アジア地域でのプレゼンスを強化すべく、日本の株式会社NSFエンゲージメントとの間で新たに合弁会社「株式会社FCMトラベル スタンダード フォア ジャパン」を設立することを決定しました。これにより、グローバルでの事業展開を促進するとともに、アジアにおけるFCMの認知を高め、同地域の既存顧客をサポートしていきます。また、企業が出張再開を促進する上で、FCMのサービスとテクノロジーのメリットを最大限に活用できるよう支援することも目指しています。

FCMの日本への事業進出の決め手となったのは、堅調なビジネストラベル市場、アジア全域の顧客需要の大幅な増加、独自のサービスオファーを提供できる機会などが挙げられます。あらゆる市場のFCM顧客からのフィードバックを通じて、日本には、一貫した使いやすいサービスを提供することのできる適切なエンド・ツー・エンドのビジネストラベルサービスが不足していることがわかってきました。今後数カ月内にFCMの製品とサービスの全ラインアップを日本に導入し、すべての市場と一貫性のあるシステムを構築することによって、カスタマーエクスペリエンスを改善していきます。先月中国で初めて導入された、FCMが特許を取得済みのFCMプラットフォームはその一例です。

FCMトラベル・アジアの社長を務めるBertrand Saillet（ベルトラン・サイエ）は、「このコロナ禍においてアジアでの事業を拡大するというFCMの選択は、FCMの世界戦略において日本市場が極めて大きな可能性を持つことを強く反映するものです。世界第4位の規模を誇るビジネストラベル市場である日本は、間違いなくFCMがアジア地域で大きな発展を遂げる絶好の機会を提示してくれることでしょう。

日本のビジネストラベル市場は大きな変革の時を迎えています。現在十分なサービスを受けていないお客様に対し、私どもFCMおよびNSFエンゲージメントのパートナーシップを通して、さらなる選択肢をお届けすることができると考えています。NSFエンゲージメントが持つ日本に関する豊かな経験やノウハウ、そしてFCMの進化するテクノロジーとグローバルな専門知識によって、日本国内の既存顧客のみならず新規顧客にもグローバルなカバレッジをご提供できます。私どもとビジョンを共有するパートナー会社の皆様と協力して、アジアにおける事業拡大をさらに進めていきたいと考えています」と述べています。

新たに設立する合弁会社「株式会社FCMトラベル スタンダード フォア ジャパン」の代表に就任する白石憲一は、日本のサプライヤーと戦略的関係を築き、日本におけるFCMの顧客層を拡大していきます。

■ 合弁会社代表　白石憲一のコメント

FCMは日本において10年以上にわたり、グローバル企業のお客様にビジネストラベルマネジメントのサービスを提供してきましたが、この度「FCMトラベル スタンダード フォア ジャパン」を設立することによって、より良いサービスの提供に繋げていきたいと考えております。

業界でも定評のあるFCMのグローバルなシステムに統合することで、お客様に出張出発前から出張中、そして出張後までエンド・ツー・エンドの体験を提供することができるようになります。 今後、「FCMトラベル スタンダード フォア ジャパン」が、日本やアジア、そして世界のグローバル企業のお客様をサポートするために、より大きな役割を果たせることを大変うれしく思います。

FCMのお客様の関心が高まっていることから、日本向けの製品やサービスを強化する必要があります。今後は、FCMのグローバルなネットワークと専門知識を活用し、日本での関係を構築・強化することで、サプライヤー様のご支援の下、成長を加速させていきます。これにより、日本での存在感を高めるとともに、業界の皆さまとも協力しながら、日本における出張のシーンをより良いものに進化させ、変えていきたいと思います。
 

■ 株式会社NSFエンゲージメント 社長兼CEO　廣松 茂のコメント

日本のビジネストラベル市場は、適切な製品とサービスで顧客層を拡大し、事業を成長させる大きな可能性を秘めています。私どもは、NSFエンゲージメントとFCMとの協力によって大きな相乗効果が得られると感じています。FCMの型にはまらない、革新的で柔軟なDNAは、NSFエンゲージメントの社名の由来となっている信念「エンゲージメントのための新しい業界標準（New Standards for Engagement）を創り出していく」と深く共鳴するものです。すなわち、持続可能な成長を実現してより強固なビジネスを築く一方で、技術力や代替的アプローチを通して従来の概念を打ち破るものです。FCMとのパートナーシップを推進することで、同社のテクノロジーとグローバルな専門知識を活用して事業を拡大し、大きな可能性を秘めた日本のビジネストラベル分野に進出できることを非常に楽しみにしています。