事例紹介
AECOM社: 世界的パンデミック禍での出張
AECOM社について
AECOM社は市場をリードする世界的企業です。インフラ業界に精通し、交通/建築/水道/エネルギー/環境といった領域ので専門的なサービスを提供しています。
創設以降、業界内での存在感を増し、今日では「Fortune 500」に選出されている企業の一つです。AECOM社はアメリカ最大のインフラ企業として設計や計画、エンジニアリングやコンサルティング、建設管理ソリューションなどを提供していて、その目的は極めて分かりやすいものです。「よりよい世界を生み出す」という点に焦点を置き、その歩みを進めています。
直面した問題
課題は新型コロナウイルスへの迅速な対応でした
AECOM社は世界的な大企業であるため、大規模かつ国際的な出張要素を抱えています。FCMは過去10年にわたり、AECOM社の出張管理に携わってきました。共に出張システムを築き上げ、25か国にわたる各地の出張者を管理し、その要望へ応えてきました。
2020年、出張業は一つの困難に直面しました。新型コロナウイルス感染症により、旅行の在り方が大きく変わったのです。AECOMはリスクを減らしつつ、社員の健康に配慮した方法を見つける必要が生じます。
私たちFCMは、その方法を探し出しサポートすることとなります。
未知の問題に対応する新しいソリューション
新型コロナウイルスへの正確な対処法は誰も知っていません。
分かっていたのは、これまでと同じ手法では対応できないということです。パンデミックの状況が急激に深刻化するにつれ、私たちは素早く行動を起こす必要がありました。
FCMはまず、AECOM社がパンデミックの観点から新たに設定した事業目標を理解することから始め、何に取り組むべきかを把握しました。その上でAECOM社へ状況を説明し、推奨事項を作成し、サポートを提供しました。そして、未来思考で出張目標についての優先順位を付ける方法を提案しました。目標の設定後は、実際の行動に移す必要がありました。
知識を力に
行動目標の第一段階は「知識の共有」でした。FCMは社外のリスク管理チームと連携して情報を集め、出張予測レポートを作成しました。
AECOM社に提供したレポート内容:
- 出張者の最新情報
- プロジェクトの最新情報
- フライトおよび宿泊のキャンセルに関する最新情報
シームレスなテクノロジー体験
FCMは知識の量よりも質を重視しています。次々と出てくる情報に不正確なものが含まれていることがあるため、情報の中から疑わしい情報を見つけて除外する、フィルタリングとレポートのシステムは必須です。FCMは、このことに早い段階で気が付きました。名のあるNGO、主な公衆衛生機関、公的な出入国在留管理・観光機関、出張サプライヤーなど、幅広い信頼に値する情報源から正確かつ最新の情報を収集しました。FCMの専門家が週次レポートや教育ウェビナー、継続的なリスクおよび規定のアップデートを提供し、正確な情報をAECOM社へ共有しました。
ありとあらゆるサポート
パンデミックによって、すべての計画は崩れ去りました。FCMはAECOM社の全社員、つまり役員から日々の出張者までがこの状況を把握する必要があると考えました。問い合わせから予約まで、あるいは出発準備から到着後までといった出張のあらゆる段階で、いつでもサポートが必要な状態でした。私たちはこうした要望に応じるため、年中無休のサポートを提供しました。
出張者の状態、書類作成、衛生ポリシーやソーシャルディスタンスに関する情報、航空会社のポリシーの変更やキャンセル料金免除に関する管理など、いかなることにも対応しました。私たちの扱いやすいテクノロジーで情報把握が容易になり、年中無休で瞬時に出張専門家と相談できたのです。
パンデミック禍でも一歩先へ
新型コロナウイルス感染症はそう簡単に対処できる問題ではありません。人の命を奪い、企業を倒産へと追い込み、多くの人の生活や働き方、そして社会的機能を変えました。この異質な危機的状況がすべての人々にとって身近になってから、FCMにできることはこの状況に適応して最適な解決策を見つけることでした。
それこそがAECOM社と共に実践したことです。AECOM社はFCMのサポートと情報から得た知識を活かし、新しい視点で状況に対処して状況に適応することができました。FCMはコロナ禍においての新しい注意義務を履行できるように時間や労力、社内資源などを様々なソリューション開発に再分配しました。それは成功し、結果としてAECOM社は数千ドルを節約し、優先すべきプロジェクトを進行することができました。また、出張者自身も即座に新しい出張方法へと順応できたのです。