事例紹介
鉱業業界での出張革新
Fortescue(フォーテスキュー)とFCMトラベル
Fortescue Metals Group(フォーテスキュー・メタルズ・グループ)
Fortescue Metals Group(FMG)は鉄鉱石採掘において高い知名度を誇る企業です。毎年1億7千万トンもの鉄鉱石を生産し、世界屈指の雄大な鉱山の採掘権を所有します。
2003年の会社設立時からオーストラリア最大級の鉄鉱石生産企業になるまで、世界的企業として改革を重ねてきました。FMGは現場かオフィスかを問わず、企業全体のあらゆるプロセスやシステムを常に改善/改良しようと協力しています。2009年、時間/コスト/工数において先進的な出張システムを開発するというミッションのもとに、FCMトラベルとの提携を開始しました。
課題と挑戦:
膨大な出張者に対するサポートの不足
FMGにとって、出張に関する最も大きな悩みは、FIFOスタッフ名簿の管理でした。一日に500人もの出張者が各地の鉱山を行き来するため、全ての出張者のニーズを把握することは容易ではありませんでした。
当時はスタッフが自分でフライトを予約することがほとんどでした。つまり出張が一元管理されず、全フライトの把握やコスト削減の予測、出張中の安全性やサポートの保証ができていない状態でした。
FMGが必要としていたのは自社の働き方に合う、オーダーメイドの鉱業企業向け出張サービスだったのです。
テクノロジーの活用
2年以上かけて、FCMトラベルとFMGは協力してお互いのテクノロジーを統合しました。この期間は、FMGの膨大な出張プログラム支える高度な管理システムを開発するために必要な時間でした。
まずは技術的な着手の前に出来る限り、あらゆる角度から出張ニーズを拾い上げる必要がありました。調査および事実分析の段階ではFMGの複雑なFIFOシステムを精査し、システムの機能有無について特定、業務改善のために何を加えたらよいかを検討しました。
鉱業企業向け出張サービスに必要なあらゆる詳細が完全に定まってからは、テクノロジー専門家の出番です。あらゆる弱点を排除しつつ良い部分を活用することで、FMG特有のニーズを満たせるような革新的ソフトウェアの開発を進めました。
2年かけて完璧なシステムが完成し、統合されたプラットフォームの始動準備が整いました。
出張の悩みを解消
FMGの出張管理システムは今日では完全に自動化・一元化され、使いやすくなりました。それまでは出張者が各自フライト予約に時間を割いていましたが、現在は全ての出張が3か月前に自動的に予約されます。
- 予約ミスをなくす
- 膨大な出張者管理の撤廃
- 毎月数百にも及ぶ大量のフライトを一か所のシステムで簡単に管理
スケジュールに沿ってフライトが予約されるため、出張者は安心して出発できます。また、このシステムは予約の自動化に加え、出張者の安全管理にも配慮しています。フライトの把握と出張者の可視性の向上、出張専門家による24時間体制のサポートにより、出張中のありとあらゆる困難をスムーズに乗り切ることができます。
収支の改善にも貢献
FMGは高度な予約データを活用し、将来の出張量や支出を正確に予測できるようになりました。データを分析することで、以前は利用できなかった割引や予算編成の機会を活用し、出張費の削減につなげています。
- 出張者の時間を節約
- 不測の事態に備えた管理
- 一元化された自動化システムでコストを削減に成功
- そして、現場でもどこでも、誰もが目の前の仕事に集中