事例紹介 : トヨタ自動車の出張システム改善で、バックオフィスが効率化
FCMは北米トヨタ自動車と協力して出張プログラムの改善に向けた、プロセスの合理化、旅行体験の改善、
パンデミック中における「出張についての再考」を実現しました。
北米トヨタについて
トヨタ・モーター・ノース・アメリカ(Toyota Motor North America, Inc.、TMNA)は、トヨタ自動車の米国における製販持株会社です。
トヨタ社は60年以上にわたり、米国および北米の文化的構造の一部を担っており、「トヨタ」、「レクサス」というブランドを通じて、持続可能な次世代モビリティの推進に取り組んでいます。
TMNAは14か所の製造工場を構え、4万7千名を超える従業員を直接雇用しています。
そのサービス領域は、政府および規制関連業務、エネルギー、経済研究、慈善活動、企業広告、企業広報活動にまで及びます。
改善を意識したアプローチ
明確な改善指示のもと、FCMはトヨタ自動車と協力して出張業務の合理化や出張者の体験の向上、プログラム統合の強化に取り組み、出張についての再考を行いました。
同社にはいくつかの関連企業、多くの役職や出張者のタイプが存在していました。新しい出張プログラムを成功へと導くには出張プログラムの各領域での改善点を徹底的に考え、継続的に修正が可能であるカスタムソリューションを提供することが必要不可欠でした。
FCMとトヨタ社がともに改善点を洗い出す「発見フェーズ」を通じて、TMNAは出張プログラムの社内業務や出張者体験を改善するソリューションを実装することが出来ました。
「FCMは我々が抱えていた多くの課題に上手く対処してくれました。
不便な工程や、手作業でやっていたことをすべてやめたいと思っていました。
FCMは弊社の現状を深く考えた上で、改善案を提示してくれました。」
REBECCA JEFFRIES(トラベル&イベントサービスマネージャー)
トヨタ・モーター・ノース・アメリカ株式会社(TOYOTA MOTOR NORTH AMERICA)
カスタマイズされた改善テクノロジー
以前から、トヨタ社では経費管理手続きの際にデータ配信が遅かったり、経費管理の手順でエラーが発生したりすることが多発していました。
FCMは出張プログラムや経理チームにおける社内的な課題を減らしてプロセスを合理化するため、「Chrome River」の特注統合を含む、カスタマイズされたテクノロジー・ソリューションを開発しました。
この統合により複数ソースからのデータを確認できるようになり、FCMが収集した出張データやインサイト(洞察)を得られるようになったため、出張費の全容をより総合的に把握しやすくなったのです。
さらに、より高度に出張や経費の分析を行うことが可能となり、「出張者がどのようにお金を使っているか」「過剰支出が起こりそうではないか」などにおいて更に詳しく理解する事が可能となりました。また、サプライヤーソーシング契約の改善にどのように経費を充てられるかについてを深く知る事が可能となりました。
出張者の旅路やオンライン予約ツールの機能性を改善するため、FCMはトヨタ社と手を取り合い、事業をDeem社のOBT(オンライン・ブッキング・ツール)に移行しました。
TMNAにおけるそれぞれのビジネスに対応することが重要でした。FCMは4種のOBTサブサイト、10にもわたる予約や旅程の情報閲覧などに必要な旅行ツールにアクセス出来るオンライン出張ポータルハブを構築したのです。
これらのサブサイトとハブは、TMNAのプログラム全体の一部として機能しながらも、特定の旅行者グループに関連した異なる表示、旅行方針、その他の情報を格納することが出来ます。
発展的なプログラム
トヨタ社の最優先事項のひとつは、より統合された出張プログラムを構築することでした。
同社では多くの役職を有しており出張プログラムを通じて一貫性をもたらし、必要に応じてポリシーやプロセスを改善して関係者に新しい機能や技術ツールを提供したいと考えていました。
トヨタ社はこうした目標を達成するために真のパートナーを求めていました。理想は、出張プログラムを共に開発し、細かく掘り下げて考えながら、必要に応じて既存またはカスタムのソリューションを提供してくれる企業でした。
「出張者が使用したいと思う出張プログラムを開発したいという強い希望がありました。
そのため、FCMが提供するB to Cレベルのテクノロジーと、良質なカスタマーサポートは必須でした。
しかし、同時に求めていたのは単なる出張者という枠を超え、トヨタのことを第一に考えてくれるパートナーでした。
我々はここ数年で、機能/ツール/ポリシー/文化などを統合し、『One Toyota』と呼ばれる形に進化を遂げてきました。これは、出張に影響する数多くの変化が起こることを意味します。
そして、こうした取り組みを今後も続けていく予定です。ですので、パートナーには将来に向かって簡単に変更できるような融通の利くプログラムを組み立ててもらう必要があったのです。」Rebecca Jeffries
FCMは、ポリシーの変更を簡単に行える独自のシステムやトヨタ社の変化に合わせてカスタマイズし続けられるソリューションを提供することが出来ました。
サービスの稼働開始以降、FCMはトヨタ社のプログラムに対していくつかの変更を追加しました。その変更点は簡単に組み入れることができ、すぐに反映されたのです。
コロナ禍での実装
トヨタ社とFCMは、出張者が新しい出張プログラムを活用できるように対面のトレーニングを予定していました。
しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大による渡航規制により、対面で行うことが難しくなり、オンライン会議での開催を余儀なくされたのです。"
そのような状況下でも、FCMは計33回のトレーニングを実施し、出席者は合計で2,572名にものぼりました。
4月初旬に稼働開始を予定していたトヨタ社にとって、パンデミック時の対応力は非常に重要なものでした。
FCMは構造化されたチェンジマネジメントのプロセスを通じ、課題発見を伴った実装期間中には動画やメールを通して現場への徹底的なサポートを行いました。
これにより、FCMの実装担当者はトレーニングに参加する旅行者のタイプやそれぞれのポリシー、旅行者ごとにカスタマイズされたソリューションについて完全に理解し、その後のオンライントレーニングを有意義に実施することができました。
未来へ向かって
FCMは顧客満足を第一に考え、お客様独自の文化やニーズに関する理解を深めます。
これによりTMNAの「出張再考」プロジェクトの発展に貢献するだけではなく、我々を取り巻く世界の情勢にも影響されない持続的なパートナーシップを築くことに成功したのです。
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どのようにFCMは北米トヨタ社と出張体制を再構築していったのでしょうか。
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