Flight Centre Travel Groupのオーストラリア証券取引所(ASX)における2024年度通期決算発表

Flight Centre Travel Group (ASX:FLT) は、24年度通期決算をオーストラリア証券取引所に発表しました。詳細につきましてはこちらをご覧ください。

Flight Centre Travel Group 2024年度(FY24)の税引き前利益を3億2,000万豪ドルで計上しました。この結果は、2023年度の1億3,900万豪ドルから131%の増加で、FLTのガイダンス範囲の中間点に位置します。

総取引額(TTV)は過去最高の237億4,000万豪ドルに達し、19年度実績の237億豪ドルをわずかに上回り、かつ前年比で約18億豪ドル増加しました。法人事業とレジャー事業の両方が前年比10億豪ドル以上の伸びを示し、法人事業は昨年の過去最高を再び塗り替えました。

FLTの法人事業は、Corporate Travellerブランドが過去最高益に貢献し、営業損益が44%増の2億1,100万豪ドルとなっています。

法人事業のTTVは10%増の121億豪ドルで、コロナ前の活動水準の80%程度までしか回復していない領域で、2019年度と比較して約35%増の業績を達成しています(出典:MIDT)。

Bertrand Saillet(Asia Managing Director, FCM Travel)によるコメント

「2024年度は、東南アジアとインドでの好調な業績が牽引し、TTV、利益レベルともにFCM Travelのアジアにおける記録的な年となった。東南アジアでは、提携航空会社とのパートナーシップを強化したことで、生産性が向上しました。

また、インドのFCMミーティング&イベントは、一貫した市場シェアと収益性の向上により、2桁の大幅な成長率を遂げています。また、Great Places to Work®(働きがいのある会社)による「インドで働きがいのある中規模企業トップ100(2024年)」および「プロフェッショナル・サービス部門最優秀賞」も受賞することができました。

私たちは社員こそが最大の資産であると考えており、今回の受賞は、誰もが活躍できる強力なエコシステムを構築するという当社のコミットメントを再確認するものです。

私たちの「グローカル(Global + Local)」な能力は、北アジアでの成功を確かなものにし続けてきました。生産性の高いオペレーションを実現するための企業特化型”AI Centre of Excellence”に投資したことで、中国ではDXによる収益性の大幅な向上を実現しました。

出張は国内外での生き残り、繁栄、成長を目指す企業にとって、引き続き重要な要素です。
企業にとって出張が非裁量的な支出であることは間違いありません。

2025年度は好調な顧客獲得と高い顧客維持率で明るい見通しとなっています。
出張の増加が予測されるなか、当社は戦略的に新しい市場にも進出をしています。
また、出張とMICE業界にサービスを提供するため、最高クラスのテクノロジーと人材の保持に投資を続けてきています。」

Chris Galanty(Global Corporate CEO, Flight Centre Travel Group)によるコメント

「Flight Centre Travel Groupの法人事業部門では、FCM TravelとCorporate Travellerという主力ブランドが、コロナ前の取引量の約80%まで回復したばかりの領域で記録的な総取引額を達成し、好調な1年となりました。

この業績は、高い顧客維持率と新規口座獲得の大きな原動力によってもたらされています。
まだ完全に導入に移っていない顧客もいるものの、取引が開始されれば今後数カ月でその効果が現れてくるでしょう。

FCM Travelの取扱高は、多国籍企業や大手企業の大口顧客を継続して獲得しサービスを提供していることから、前年同期比10%増となりました。一方、Corporate Travellerは、中小企業や新興企業の顧客を獲得することで、世界的に過去最高益を達成しています。

当社の卓越した人材と革新的なテクノロジーの融合は、北半球における出張者のオンライン予約ツール「Melon」と世界的な「FCMプラットフォーム」の導入と、専任のトラベル・コンサルタントとマネージャーの両方が力を合わせることで、当社を更に際立たせ続けています。

私たちは投資を続け、今年には企業特化型”AI Centre of Excellence”を立ち上げました。これは、顧客サービスに革命をもたらし、スマートな自動化によって従業員に力を与えるとともに、生産的オペレーション・プロジェクトの達成に向けた軌道を維持する重要な原動力となっています。

また、私たちは、顧客の悩みごとを理解するために多くの時間を費やし、これらの問題を解決するために多大な投資を行ってきました。その結果、新たな収益源を生み出すことに成功しています。

我々は安定した基盤を築く中で、輝かしい実績を積み上げてきました。近年における世界的な業界全体の問題が証明しているように、旅行管理会社をそばに置くことは常に重要です。

Flight Centre Travel Groupの法人事業部門は、コロナ前と比較すると非常に大きなビジネスとなっています。グループが総利益率2%を目指す中で、”Grow to Win”の分野で生産性の高いオペレーションを進めてきたこと、そして今後も続けていくことに活力を感じています。」

ASXにおける報告の完全版